エナジーヒーリングリオルグの
コラムページに書いた記事を転記します。
例えば右足を怪我したら、無意識的に右足をかばうため、重心が左足へ移動します。
その結果、左足の負荷が大きくなり、左足まで痛めてしまった。
誰しもそんな経験があるのではないでしょうか。
身体の一部に不具合があっても、正常な活動を維持しようと、身体全体でその不具合を補おうとしている訳ですね。
一時的な不具合であれば問題なかったかもしれないところが、
長期化しちゃったので、結果的に別の部位に影響がでてしまったというところでしょう。
これと同じような現象が
精神病と呼ばれる病にも当てはまるようです。
現在、私が参加しているホリスティックヒーリング研究会で
統合失調症の調査・研究を行っています。
まだ研究
途中ではありますが、気づいたことがありましたので、ここに記しておきます。
統合失調症の典型的な症状は、
幻聴や幻覚であり、
・周りの人が自分に対して敵意をもって攻撃しているもしくは攻撃しようとしている、悪口を言っている
・何時も誰かに見張られている
といった、
被害妄想的内容を含んでいます。
そして、本人に
病識がないことが多いです。
つまり、幻聴や幻覚がその患者さんにとっての現実「リアル」であるということであり、患者さんにとっては幻聴や幻覚ではない(幻聴や幻覚と認識できない)のです。
さて、どうしてこんな症状が発生するのでしょうか?
結論から言うと、
自己を
受け入れていないことが
根本原因のようです。
自己肯定できていない。自分自身を愛していない。
それどころか、自分自身のことを嫌っている。
きっかけは様々です。
他人に悪口を言われた。
親に
馬鹿にされた。
上司にボロクソに言われた。
肉体的、性的な暴力を受けた。
などなど。
自分が思い描くあるべき自分とかけはなれた現実の自分を見たとき、自己肯定感に亀裂が入ります。
そのような思いが強くなると内向きの攻撃が始まります。
私なんて
生きる価値が無い。
死んでしまえばいい。
死にたい。
死のう。
その攻撃は睡眠を
許さないほど強い上に、
ネガティブな感情を伴います。
このような状態が続くと普段の生活にも支障をきたします。
所謂、鬱という症状です。
この負の
スパイラルから抜け出せなかった場合、自殺という形で
終焉を迎えることもありますが、自己の一部を他人化することによって
生きることを受け入れることがあります。
そもそも自分に対する攻撃は生命維持の
原則に反する行為であるため、自己は本質的にその行為を受け入れることはできません。
本来の自己は反撃を始めます。
本来の自己は攻撃する自己を
分離します。
そして、攻撃する自己を他人として認識することにより、本来の自己と攻撃する自己の共存環境を構築します。
統合失調症の特色である
被害者意識は、分裂した自己が本来の自己へ攻撃することから発生すると考えています。
自分自身を攻撃したいという思いの裏返しが被害者意識であるとも言えます。
人の声や雑音にすぎない物音、壁の
落書きや
テレビの
ニュースであったとしても、外部世界(他人)とは攻撃する自己を通して接続するため、自己
以外の存在(他人)からの攻撃だと変換認識します。
そうすることによって、攻撃する側の自己を満足させつつ、本来の自己の
内部破壊を
回避しています。
では、どうやって回復・改善していけばよいのか?
今後の
課題です。
基本的には本来の自己と攻撃する自己を統合していく
アプローチが必要です。
霊的な問題(
憑依など)も併発している方が多いようですが、
浄霊等しても大きな効果は認められないと考えます。
なぜなら、それは結果としての症状の一つであり、原因ではないからです。